「コマネカ タンガユダ」で忘れていた優しさを取り戻す
世界最大のイスラム人口国であるインドネシアにあって、孤島という地形から、バリ ヒンドゥー教という独自の宗教を育んできたバリ島。祈りの中から絵画、彫刻、舞踊、建築等「バリ ヒンドゥー芸術」という、世界でも類を見ない独自の芸術世界を発展させてきました。
私達外国人が、バリ人達の儀式や、村々に飾られる祭事の装飾を見ても、それがどういう意味か正確にはわかりません。しかし若い女の子が、お盆にたくさんのお供え物を持ち、花に含ませた水(聖水)をかけ、道端で静かに祈っている姿を見た時、その意味はわからなくても、バリ ヒンドゥーが何を守り、何を願っているのか、自然と感じられるのではないでしょうか。




オーナーにしてアーティストでもあるバリ人王族の一人が、コマネカ アット タンガユダを造りました。秀でたオーナーで、外国人が宿泊するのに困らないよう、客室や施設は西洋風にデザインし、しかしバティック柄のクッションやアタで編んだ小物入れ等、細かな箇所にまでバリ ヒンドゥー芸術のエッセンスを散りばめました。ゲストは、滞在中そこかしこにバリらしさ感じます。なにより、働いているバリ人スタッフがバリ ヒンドゥーを体現し、優しく、しかし適確にゲストをフォローします。
コマネカ タンガユダでバリらしさに包まれる時間を過ごす。すると不思議なことに、自分の中に、人に対する優しさや、自然を慈しむ心を取り戻していることに気付くでしょう。そんな癒やしのホテルの特徴をご紹介しましょう。
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♥マーニのひとこと♥
バリ島内に全部で5軒あるコマネカグループのうち、郊外にあるタンガユダはお籠もりするのに向いています。もっと機動的に街歩きを楽しみたい人は、雰囲気が似ているコマネカ モンキー フォレストが良いでしょう。
■ 良い点 & 惜しい点 ■
☆アートと快適性の融合
デザインに優れたアーティスティックなホテルは、見る分には良いんだけど、実際泊まってみると使い勝手が悪かったという場合がありますが、コマネカの場合、そのバランスがよく考えられています。木材や布を多用しているので、田舎風な部屋かと思いきや、よく見ると、基本は西洋風な快適な間取り、造りになっています。バスタブが屋外にある部屋でもシャワーブースは室内に設置する等、ゲストの居心地を考えています。全室蚊帳付き「お姫様ベッド」を用意しており、女性はうっとりだし、実際寝るとき、ベープマットを切ったままでも虫に刺されません。




☆自然の地形を生かしたロケーション
山の頂上にホテルが建っているため、敷地内はアップダウンがありますが、その分、ホテル内で探検気分が味わえます。またジム、スパ等施設が充実しているので、長く滞在していても飽きることがありません。レストランには、足腰の弱い人のためにエレベータが設置され、多少見栄えが悪くなるものの理にかなっていると思います。


☆バリ ヒンドゥーを体験できるアクティビティ
施設や部屋だけでなく、ホテル内ではバリ舞踊体験教室等、様々なアクティビティを行っています。バリの雰囲気を実際に自分で体験できますね。
☆地元を愛するスタッフ達
スタッフの多くが地元ウブド出身で、中には初代コマネカ モンキー フォレストのオープン当初から勤めているスタッフも多いです(スタッフは時にホテル間で異動するそうです)。その土地を愛する気持ちが、スタッフの丁寧で優しい態度に現れるようです。


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★ホテル内に木々が鬱蒼と茂っているので、せっかく掃除しても、テラスやプールに葉が落ちてきます。まあこれは仕方ないですね。


★TIPS★レストランにしてもギャラリーにしても、全ての施設がオープンエアーです。ウブドの夜は気温が低くなるので、羽織るものを持って行ったほうがよいでしょう。また当然ですがヴィラには暖房がありません(笑)。厚手のスウェットなど、温かい部屋着、寝間着を持って行くのをおすすめします。
by mani(2015/06)