ダラ スパ アット アラヤ ウブドの「マニス クレポン」
★POINT★ 「マニス クレポン」はバリ島の伝統的なお菓子、クレポンにインスパイアーされたトリートメントです。クレポンとは、パンダンリーフで色と香り付けされた餅の中にパームシュガーの餡を包み、上からすり下ろしたココナッツをかけた甘い餅菓子で、口に入れると中の椰子砂糖がシャリシャリ溶け出だす、楽しい食感が特徴です。
新鮮なココナッツ、パンダンリーフ、パームシュガー等、クレポンに使用する材料をトリートメントに取り入れ、最後にクレポンが頂ける嬉しい内容です。
★POINT★ ダラ スパ アット アラヤ ウブドのトリートメントルームは全室インドアタイプのプライベートルームで、全て部屋のデザインが異なります。チュンパカ、チューベローズ、イランイラン、マリーゴールド、ハイドレインジャと花の名前が付けられ、その花のテーマカラーのインテリアにその生花が飾られています。もちろん全室にバスタブ、シャワー、トイレ完備です。
【受付】
ダラ スパ と言えばクタで人気のスパですが、そのダラスパのウブド店が出来たと聞きどんなスパになっているんだろう?と前日から胸を高鳴らせて向かったフラニーです。場所はハノマン通りに面したアラヤ ウブド リゾート内の一番奥にありました。
スパ レセプションに行くと、その広さと景観に驚きました。周囲は田んぼと椰子の木の庭が広がり、バリ建築のアランアランの屋根に壁の無いオープンエアーな造りのそこは、スパのレセプションだけにするにはもったいない程に美しい施設です。リゾート内でも一番静かで景色が良く、正にスパを造るために選ばれた絶好のロケーションと言っても過言がないでしょう。
デザイナーはクタのダラスパやハベリのオーナーでお馴染みのゾラさんが手掛けます。セピアカラーのシックな色合いの中に、バリやモロッコ調の上品でセンスの良い家具がセレクトされていて、この段階でかなりのノックダウンって感じです(笑)。ほどなくお茶と冷たいおしぼりが運ばれて来てレセプショニストから、今日のトリートメントのカウンセリングが始まります。健康状態、アレルギーの有無、マッサージの強さ、特に集中的にしてもらいたい部位、BGM等にチェックを付けていきます。それが終わると、陶器に入ったアロマオイルからマッサージに使用するオイルを実際に香りながら選びます。
全てのカウンセリングが終わると対面にあるスパキッチンと言われるカウンターに案内されました。そこでは今日のわたしのセラピストさんが、フレッシュなココナッツをすり下ろし始めました。日本では生のココナッツの果肉はあまり見かけないので珍しく、実際にトリートメントに使用するスクラブを目の前で作ってみせてくれるのもユニークですね。
すり下ろしたココナッツにパームシュガーも加えられ、正にクレポンの材料を使うのが判る楽しいプレゼンテーションで、否が応でも気分が盛り上がりました。
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「マニス・クレポン」の流れ |
・ダラ・フットリチュアル ・ココナッツとパームシュガーのボディスクラブ ・パンダンリーフ・ボディマスク ・バリニーズ・セブンフラワーズ・バス ・バリニーズ・マッサージ ・クレポンのお菓子とお茶付き |
トリートメントルームはスパレセプションの階下となります。わたしが案内されたのはチュンパカの部屋でした。薄いパープルと茶色、濃紺を使用したカーテンやシーツに、シャンデリアが輝きシックでゴージャスな雰囲気です。思わず「こんな部屋に住みたい~!」と女の子なら誰もが言ってしまうと思います。
まずはオリジナルのサロンに着替え、アクセサリー類は黒いアイアン製のレーシーなボックスへ納め、衣類と荷物は木製のクローゼットに仕舞います。
デヴィさんに案内され、フットリチュアルが始まります。白いカゴの中には、フットリチュアルに使用するレモングラス、チュンパカの花、薄切りのジンジャーとライムにエッセンシャルオイルとパームシュガーなどがかわいく並べられています。これらの素材を使うと言う説明と共に、デヴィさんが一つ一つの素材をフットボウルに投入して行きます。それもレモングラスはその場でねじりながら香りを出すと言う、ここでもダラスパならではの演出に思わずニンマリしてしまいます。優しく丁寧に足をマッサージしながら洗ってもらう頃には、もうすっかりダラスパの虜になっていました。
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【ココナッツとパームシュガーのボディスクラブ&パンダンリーフ・ボディマスク】
まず、マッサージ台に仰向けになると、ココナッツスクラブで身体をマッサージするように塗り、こすっていきます。フレッシュなココナッツは、豊富なビタミンがたっぷりと含まれているので、肌にその栄養を与えながら古い角質を取り除きます。
またパームシュガーは保湿効果もあるので乾燥肌のわたしにはピッタリのスクラブでした。下ろしたてのココナッツスクラブは肌に塗っても痛みは無く、しっとりと潤います。いやいやなんとも贅沢なトリートメント!
それからパンダンリーフのボディマスクが塗られます。パンダンリーフは南国に生息する植物で、バリではクレポンの餅の色素やエスチャンプルのゼリーにも使用される鮮やかなグリーンが特徴で、日本で言うとよもぎみたいな感じでしょうか。抗菌作用があり、肉や魚などの食材を巻いて揚げたり蒸したりにも使われ、葉からは甘い良い香りがするので臭い消しにもなります。
このパックが身体全体に塗られたら、パックを肌に浸透させるよう茶色のシーツでくるまれ、人間クレポンの一丁出来上がり!って感じでした。このパック中はヘッドマッサージのサービスもあり、抜かりはありません。
【バリニーズ・セブンフラワーズ・バス】
パンダンリーフのパックが乾いたら、一度シャワーで洗い流し、それから7種類のバリの花々が浮かぶフラワーバスです。ここには香りのエッセンシャルオイルとパンダンを煮出したお茶も入れられます。デヴィさんは花の一つ、一つを説明しながらきれいにバスタブに浮かべてくれました。
緑のパンダンリーフ、イランイランに赤いホウセンカ、オレンジのマリーゴールド、黄色のフランジパニにチュンパカ、そしてブルーのアジサイ。どこのスパでもあるフラワーバスですが、こんなに種類が豊富で豊な色合いだと、とても楽しいバスタイムになりました。
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【バリニーズ・マッサージ】
フラワーバスでゆったりと寛いだ後は、バリニーズ・マッサージです。肌の古い角質を取り除き、温かいお風呂で身体を温めたところでのマッサージは、アロマオイルの肌への浸透が高まり血液や体液の循環も良くなっているので、よりマッサージの効果が上がります。始めにティンシャを鳴らしマッサージの合図がされます。それからサルンの上から手の平を使って全身が押されます。デヴィさんのマッサージは力強くてダイナミックかつ、繊細な指先の動きが特徴です。
背中全体は大きく促すようにマッサージされたかと思うと、首筋や肩まわりは親指の指圧でツボをグッ!グッ!と押したり、拳の骨の部分で筋肉のコリをほぐすようにグリグリとローリングしたり、その技法は身体のパーツに合わせてピッタリと沿うように動きます。
足は足裏のツボ押しから、足首、膝などを緩めておいてからの足先からヒップまでのロングストロークで、一気に揉み上げられます。後で写真を見て判ったのですが、彼女は両足をしっかりと開いて身体を固定し、腰を中心に流れるような体重移動が出来ているので、私の足への力もどこか一点に集中するのではなく、力は強いけれど一定した心地よい圧がかかるのです。文句無しに素晴らしいマッサージに感動です。
仕上げはデコルテ周りから、ヘッドマッサージまでとても丁寧なマッサージです。もちろん顔周りのマッサージの時はきちんとマスクも着用していました。このようにダラスパはインテリアなどの見た目だけでなく、基本のスパ技術がしっかりとしていることがわかります。
【クレポンとお茶のサービス】
トリートメントが終わると再びスパレセプションに戻り、おまちかねのリフレッシュメントのクレポンとジンジャーティを頂きました。
クレポンの餅は歯切れがよくて口に入れると中から椰子の砂糖が流れ出し口いっぱいに広がります。あまり日持ちしないお菓子なので、出来立てを食べるのがベストです。
「マニス クレポン」はトリートメントだけでなく、目や香り、舌でも味わいながら五感で楽しめるバリらしいパッケージでした。バリ旅行の記念に大切な方を招待したり、自分へのご褒美に贅沢なひと時を過ごしたい時に是非ご利用下さい。
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by franny(2013/06)