2015.10.26
バリ島四方山話(5)
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以前泊まったホテルに久しぶりに訪れると「あなた、前も宿泊しましたね。部屋は○○号室でしたね」と、ホテルのスタッフから声を掛けられる。
バリ島好きの友人らと、よく話題にのぼるのが、バリのホテル・スタッフ、スパ・スタッフは、ゲストの顔をことのほか、よく記憶しています。
マーニも、ホテルにチェックインすると「ああ、マーニさん!」とスタッフに声を掛けられることがよくあります。バリ島のホテルでは転職が多く、声をかけて来たスタッフは以前別なホテルに勤めていたのですが、こちらはそんなことつゆ知らず、しかも数年前のことだから顔だって覚えてないのに、バリ人はお客さんの顔をいつまで経っても忘れないのです。
一方、バリ島で会社を運営している日本人経営者の方に聞くと、多くの方から「残念ながらバリ人は言ったことをすぐ忘れる。何度教えてもすぐ忘れる」と、聞きます。
この違いは一体なんでしょう?
ホテルのスタッフや現地ガイドと仲良くなると、バリ人は自分の家族や生まれた村の話をしたり等、あけっぴろげです。最近の日本では、プライバシーに関わることを相手に聞いたら、大げさに言えば犯罪とまで言われますが、バリ人は初対面の相手に平気で「結婚してるの?何歳?」等、くったくなく聞いてきます(笑)。
もちろん、ホテルで働くスタッフは、仕事としてサービスをする相手に対して注意を払うので、それでゲストのことをよく覚えているということがあるのかもしれません。チップをたくさんくれたお客さんのことは、決して忘れないとか。
しかし、垣根を取っ払い相手の懐に素直に飛び込む。仕事より何より人間に対して興味を持つ。そんな生き方ができるバリ人を羨ましく思うのでした。
by mani