2017.01.04
ヌサドゥア、ベノアの名所、観光、歩き方
「ヌサ=Nusa=半島」、「ドゥア=Dua=2つ」という名前の通り、地図を見ると2つの半島を挟む、全長7kmの白砂のロングビーチが続きます。





1970年代、バリ島は今ほど観光客が多くなく、というのも国際水準のインターナショナルホテルがなかったことが原因でした。そこでインドネシア観光省が、外国人旅行者を増やし自国観光業を発展させるために選んだのがバリ島です。
当時リゾートエリア開発にあたり、タナロット寺院のあるバリ島西部地区やブサキ寺院のあるバリ東部が候補にあがっていました。しかし空港にも近く、また開発にあたり地元バリ人への影響も少ないと判断されたヌサドゥアに白羽の矢が立ったのです(元々水が少なたいめに農業に適さず住民も少なかった土地だった)。
なによりヌサドゥアが選ばれた最大の理由は、美しい海と白砂のビーチです。バリ島の海岸は、どちらかというと黄色がかった砂が多いですが、ヌサドゥアの砂は別格に美しく、また海も遠浅で波も穏やかです。(下の写真は、メリアバリに飾られている1960年代のヌサドゥアを写した貴重な写真)。




国際ホテルを誘致をするため、インドネシア政府はヌサドゥアに300ヘクタールの土地を確保しインフラを整備し、ハイアット、ヒルトン(現アヨディア)、シェラトン(現ザ・ラグーナ)等、数軒の大型ホテルがオープンしたのが1980年代半ばです。
当時、バリコレクションはなく、プトゥリバリ(現イナヤプトゥリバリ)の隣の野っ原に、掘っ立て小屋のようなレストランが1軒だけあったのを覚えています。しかし、それもすぐ取り壊され、今ではご存じの通り、数多くの高級ホテルが軒を連ね、結果的にヌサドゥア開発は大成功を納めました。
ちなみにヌサドゥアから遅れること10年後、1990年代後半から、ヌサドゥアの北方の岬、ベノアに、コンラッドをはじめとするリゾートホテルがオープンしました。


ヌサドゥアエリアは、ゲートでセキュリティチェックを受けないと中に入れず、基本的に一般バリ人は入場できません。中は、整備された道路と広い芝が敷き詰められ、ローカルなバリとは別次元の世界となっています。
そのため、バリ島好きの人の中には、ヌサドゥアなんてバリ島じゃない、という人もいますが、整備された場所で、安心してリゾートを楽しむのもバリの一つの楽しみ方です。アジアに初めて旅行する人等、バリに慣れてない人であれば、まずヌサドゥアで設備の整ったホテルに泊まり、そこを拠点に各地を旅し、少しずつバリ島に慣れていくと良いと思います。(参考:www.btdc.co.id/資料より)。
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<アクセス>
バリの空港から車で25分。クタ、レギャン、スミニャック、クロボカンから35〜45分、ジンバランから20分。サヌールから海上高速を通り10分。空港ーヌサドゥア間は、比較的渋滞が少ない。
<ヌサドゥア、ベノアの地図をGoogleマップで見る>

<おすすめホテル>
◎US$100前後
その他、アムナヤ リゾート ベノア、グランド ミラージュ リゾート、等。
◎US$200前後
その他、ザ ラグーナ サドゥア、ソフィテル バリ ヌサ ドゥア等。
◎US$300以上
その他、ザ リッツ カールトン バリ、カユマニス ヌサ ドゥア等。
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<観光名所>
▪バリコレクション:レストラン、ショップ、お土産、スーパーマーケット、両替、フットマッサージ等が入ったヌサドゥアエリア内のショッピングモール。主要ホテルを回る無料送迎バスが有る。
・各ホテルでの、ダンス&ディナーショー:バリ島では主要な場所で、外国人向けにバリ舞踊やガムラン演奏会が開かれているが、行き来に時間がかかる。そこで、大型ホテルでは、ホテル自前でダンサーや演奏者と契約して、ホテル内で、ビュッフェディナーを食べながらダンス鑑賞が出来る。有名なものはグランド ハイアット バリ内にある「パサール センゴール」のダンス&ディナー。
・マリンスポーツ:パラセイリング、シュノーケリング、バナナボート、フィッシング、クルージング等はベノアビーチで行われる。ちなみにヌサドゥアのビーチは動力を使うマリンスポーツが禁止されている。


<おすすめスパ>
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<有名レストラン&カフェ>
◎インドネシア料理、ワルン
◎バリコレクション内のレストラン
<人気ショップ>
◎スーパーマーケット
バリ コレクション内にココ スーパーマーケット(Coco Supermarket)が入っている他、ヌサドゥアエリアを出た所に、アルタセダナ スーパーマーケット (Arta Sedana Supermarket)がある。
▶ヌサドゥア、ベノアのショップ&レストラン一覧はこちら
<ヌサドゥア、ベノア歩きの注意点>
・ヌサドゥアエリア内はセキュリティがしっかりしているので特に心配することはないが、ガードマンも全てのポイントに待機しているわけではなく、場所によっては暗い所もあるので、夜、エリア内を一人で歩く時は注意。
・ベノアは、通り沿いにホテルやレストランが連なるが、夜10時を過ぎるとレストランも閉店し、通り沿いは人通りが少なくなるので徒歩で歩くときは注意。
・ヌサドゥアエリア内は、流しのタクシーは基本的になく、フロントやベルに言ってタクシーを呼んでもらう。その場合、タクシー料金は統一化されているので、どのホテルでタクシーを呼んでも料金は同じ(町のタクシー料金より少し高い)。しかし、エリア内やバリコレクション周辺を歩いていると、声を掛けて客引きするタクシーがいて、たいがい高い料金をふっかけて来るので要注意。また、ベノアで流しのタクシーを拾う場合等も、乗る前にメーターで走るかきちんと確認しましょう。